「逆境を乗り越える工夫」

株式会社エスマート

農産部バイヤー 亀田修二さん


 

「より良い商品をより安く」をモットーに

お客様に合った商品をお届けする『株式会社 エスマート』

 

今回は、農産部バイヤー※1 の亀田修二さんにお話を伺いました。

 

 

※1 スーパーに並ぶ商品を、生産者やメーカーから買い付けてくる職業。

 


 

学生時代を大阪の専門学校で過ごした亀田さん。学生時代からこれまでの経歴、今の仕事について伺った。

 

 

売り出した野菜が評判になり、バイヤーへの道に繋がった


 

「21歳までの3年間、大阪の専門学校に通いました。電気系を専攻していたけど、実は苦手分野で、勉強はあまりしなかったです(笑)」

 

「友人とよく遊びに行っていました。今も大阪にいる友人がいて、たまに連絡を取ったりしますね。」

 

「若い頃は遊んだほうがいい。大人になったら遊べないし。」

 

 

 

『今しかできない経験』の大切さについて話してくださった亀田さん。専門学校を卒業した後、旅館業などを経験されたとか。

 

「家業である旅館を手伝ったりしていました。その後、今の会社に入りました。旅館業の経験があったので、スーパーの商品に関してはそこそこ知っていました。入社半年で店長になり、3店舗を経験してからバイヤーになりました。」

 

「(鳥取県)倉吉市で店長をしていたとき、自ら野菜の仕入れを行なっていました。あるとき『これは売れるぞ』と思った商品を売り出したら本当に評判になった。」

 

「その商品は鳥取市でも売れた。その様子を会社の上層部が評価してくれて『亀田をバイヤーにしよう』となったんじゃないかなと思います。」

 

 

周囲よりも早く、バイヤーの仕事を任されるようになった亀田さん。仕事へのこだわりについて伺った。

 

 

「良いものを安く」提供したい

 

「今は野菜に加えて、果物の仕入れもしています。もともと、野菜の仕入れはそんなに好きじゃなかったんですけどね(笑)仕事の中でのお客さんとの付き合いが好きでした。」

 

「大雨・台風がくると、仕入れの調整が難しい。そんな難しさと格闘しながら『品質が良いものをより安く』を考えながら仕事をしています。」

 

 

 

お客さんに喜んでもらうことが好きだった亀田さん。バイヤーという仕事の奥深さについても語ってもらった。

 

「やはり『良いものを安く』提供できたときが一番楽しいですね。「お客さん・担当者・会社」の3つ全てが喜ぶ『三方良し』の形を目指しています。」

 

「私が提案した商品を気に入っていただき、購入に繋がった時は嬉しいですね。例えばスイカの場合、中の空洞を確かめて『これ美味しいよ』と提案する。実際に『美味しかった』と言ってもらえて、次の商品を提案させてもらえる。このような連鎖が生まれることが面白いですね。」

 

 

楽しそうな表情でそう語る亀田さん。しかし、過去には失敗して落ち込むこともあったそう。苦しい時期を乗り越えられた、ある『きっかけ』があった。

 

 

失敗しても『次は』と切り替える

 

「最初はね、いっぱい失敗しました。失敗から学ぶことがたくさんあった。落ち込むけどね(笑)」

 

「極端に落ち込んだときがあって、大事な会議すっぽかして海と山に行った(笑)鬱になるかと思ったときだった。次の日会社に行くと普通に仕事はまわっていて『自分がいなくても何とかなるんだな』と思ったんよ。」

 

「『まいっか、仕事しよう』と吹っ切れた。根詰めてしまっていたからこそ、失敗も増えていたしね。」

 

「そこから一気に変わったね。気軽に考えられるようになった。失敗しても原価で売ったらいい。その代わり『次はより良いものを探そう』と切り替えられるようになりました。」

 

 

苦難を乗り越えてこられた亀田さん。ご自身の経験をもとに、次の世代に向けた想いについても語ってもらった。

 

 

若い頃は、今しかできない遊びをせんといけん

 

「とりあえず友達とワイワイ、楽しいことをしてほしい。若い時にしかできないから。そういうことを今僕らがやったら、バカだと言われるから。」

 

「私が10代のとき、30代の方はすごい大人だなと思って見てた。でも歳を取ると『頑張っている大人とそうじゃない大人』がいた。全員が全員すごい訳ではないんだなと。大人になってから『大人ってこんなもんなんだ』と思うようになりました。」

 

「時間が経つと、考え方がガラッと変わる。時間が過ぎると色んなものが変わっていく。だからこそ、今しかできないことをやってほしい。」

 

 

一瞬一瞬を駆け抜けてきた亀田さん。変化の激しい時代に『今、この瞬間』を生きることが明日に繋がっていくのだと感じさせた。

 

 

目標や目的を考えると、自分のやりたいことが見えてくるでしょ?

 

ーー『勉強が嫌いで、社会人になってからも勉強したくない』という若者が多い印象があります。亀田さんは、ご自身の生活と仕事を切り分けておられますか?

 

「やらされている仕事は苦痛よね。私も自分から積極的に仕事をやりだしてから楽になった。やらされている感満載の時は、精神的に負荷がかかった。だからこそ『自分からしよう』と考えるようにした。それからは楽になったね。休みが無くても苦じゃないんよね。」

 

「『勉強しなさい』という教育は良くないと思います。自分の意思で勉強しないとね。『絶対にこの大学に行く』とか、目標があったら良いのかもしれない。」

 

「どこかに自分を導くための『目標』が大切。それと、勉強においても仕事においても『何のためにするのか?』という目的もまた大切。」

 

「私も若い子によく言いますよ。『目標や目的を考えると、自分のやりたいことが見えてくるでしょ?』と。」

 

「考えたら答えが出るとずっと教えられてきているからね。でもだいたい出ない。そういう時は、何かを変えたほうがいいよね。しんどい時は『時と場所と人』を変えてみる。そしたらだいたい何とかなるんよ。状況を好転させるために、自分の中で『変化』を起こすことを大切にしてほしいです。」

 

 


 

 

目標や目的を考える。『何か』を変える。そうしながら、亀田さんはこれからも挑戦を続ける。

 

 

 

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